レンズが分厚い・・薄くしたい・・!
こんにちは!
甲賀市で車の眼鏡店をしております吉本です!
先日ご購入頂いたお客様のメガネが仕上がったので、「度数合ってるかな~」とか「フレーム歪んでないかな~」とかチェックしていた時に、ふと思ったんです。
レンズが薄い!!
「え?こんなに薄くなる・・?」
分かります?レンズの外側です。(比較対象がなくてすみません・・)
確かに予算内で出来るだけ薄く仕上がるようにご提案はしています。でもこんなに薄くなるとは・・ちょっとびっくりしました。美しいです。
仕上がり時の厚みはだいたい予測ができるので、僕は厚みが変わらないのに無駄に値段が高いだけのレンズは進めません。
<ちょっとレンズのお話>
この方は-5.00D程度の中度の近視。下の画像の一番上のレンズですね。(下の画像のレンズだと一番分厚いとこで5.5mmです。近視の方に使うレンズの見本です。)
レンズには屈折率というのがあります。
1.60とか1.74とか。
「これは薄型で~、これが超薄型で~」とか眼鏡屋さんで聞いたことありませんか?
僕が取り扱ってるのは1.60、1.67、1.74の3種類。
数字が大きくなっていくほど薄いレンズというこになるんですが、もちろん値段も上がります。(同じ値段のとこもあるようですが)
上の画像の「S-5.00」くらいなら1.67屈折のレンズを使う眼鏡屋さんが多いと思いますし、「S-7.00」なら1.74屈折、一番薄いものを使うことが多いです。
なぜなら薄くなるからです。目に見えるメリットがあります。逆に言えば、「S-1.00」程度の度数に1.67屈折や1.74屈折を使ってもメリットは0です。1.60屈折で充分。仕上がりの厚みが同じなのに値段だけ高い、値段だけならまだしもレンズには他の要素もあり、それが逆にマイナス要素になることも。(レンズの屈折率によって変わる要素は「薄さ」「重さ」「強度」「鮮明度」の4つ)
この要素と度数、フレームのサイズや縁の厚み、眼の位置から予算まで、全てひっくるめて一番いいレンズを提案しています。
(コーティングからレンズの設計まで含めると中々選択肢が多くなります・・)
(※度数は近視のレンズの場合、-0.25から「0.25」刻みに「-」が強くなっていくほど度数が強いということです。-0.25、-0.50、-0.75というように)
話は戻りますが、先ほどのお客様はS-5.00に1.60屈折の標準薄型レンズを使用しました。
セオリー通りなら1.67屈折をオススメするとこですが、敢えて1.60屈折を使用した勝算はフレームのサイズと眼の位置(PD:Pupillary Distannce 瞳孔間距離)でした。
勝ったぜ!!
フレームのサイズは腕の内側に書いてることが多いですが
例)52□16-140
52mm・・・レンズ片方の横幅
16mm・・・ブリッジ(鼻幅)
140mm・・・腕(ツル)の長さ
この数字の52と16を足した数字「68mm」とPDの差が少ないほどレンズを使う面積が少なく、結果薄く仕上がります。上の画像の通り近視の方に使うレンズは、端に行くほど分厚くなるので、数字の差が少ないほうが端っこ使わなくて済むということですね。(遠視の方のレンズは逆で、山みたいに端に行くほど薄くなります(笑))
なので手っ取り早く厚みを抑える方法としては
「サイズの小さいフレームを選ぶ」
ですね(笑)
しかし注意!
顔幅とフレームの幅には気を付けて下さい(笑)
いくらレンズが薄くなっても、こめかみに腕が食い込んだら意味がありません。
たまにいません?食い込んで痛そうな人(笑)
だからサイズはこめかみに食い込まない程度にしといてもらって、あとは屈折率を上げるとか、プラスチックタイプのフレームを選ぶとか(プラスチックフレームは金属フレームより厚みを隠せますYO!)、ここからは眼鏡屋さんの腕の見せ所です('◇')ゞ
眼鏡はむちゃくちゃ奥が深いです。
その方の生活の一部になるので、眼鏡屋にはもっともっと気にしないといけないところがたくさんあります。掛けて生活する先のことも考えないといけません。生活環境とかも。
いちいちお客さんには言いませんが(笑)
語りだすとキリがないのでこの辺で終わりにします。
もっと聞きたいというもの好きな方がおられたら、どっかの居酒屋予約するのでまた言うて下さい(^^)/
最後に!ほんと最後!
良い眼鏡屋じゃなくて、良い販売員を見つけて下さい!(難しいですが・・)
ではでは!
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